【 偶然と必然の狭間 A 】





「・・・ん。」

目を覚ましたの目の前には、心配そうに覗き込むの顔が。

さん!・・・良かったぁ・・・」

思わず涙ぐむの頭を軽くポンポンと叩いて、が呆れた顔をする。

「逃げろって言ってんのに、わざわざ出てくるか普通。」
「そんな事言ったって!」
「そうよ!普通出て行く!」

自分の横でに向かって力説するに、首を傾げる
その視線に気付き、苦笑しながら、

「私も飛び出しちゃったんだよね・・・」

「ま、私でも飛び出したろうけどさ。」

ペロッと舌を出しながら言うに、思わず吹き出す
3人でひとしきり笑った後、ふと真顔になり、

「ところで・・・ここって何処?」

「・・・分からない。」

「そっか・・・」

溜息をつきながら何気なくを見た、の動きが止まる。
その視線を追い、の動きまでもが止まった。



「・・・何?」



・・・その姿・・・」



「え?」



さん・・・若返ってる・・・」



「は?」



童顔な為、決して年相応には見えないだが、

三十路を過ぎているはずが、今の姿はどう見ても10代前半にしか見えない。



そして、いつの間にか・・・の姿も・・・










『 それ以上 そこに居ては いけない! 』










「「「 えっ!? 」」」










「「「 キャーーー!!! 」」」










3人の身体は、再び見えない何かの力によって、その空間から姿を消した。